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【JR各社の内定者数 前年比に出た傾向など】鉄道業界 就活生が気になるプレスリリースまとめ【2023年10月】

鉄道就活応援隊のX(旧Twitter)では、鉄道業界各社のプレスリリースから就活生向けの話題をピックアップして、不定期にお届けしています。

プレスリリースを読むのは単なる情報収集だけではなく

・企業がどういった考えで施策を打っているのか
・自分の目指すことと、その企業の考えに重なるところがあるか

といったことを探るのにも有効です。

今回の記事では、そんなプレスリリースについてのツイートから2023年10月の1ヶ月間をピックアップ。140字の制限があるX(旧Twitter)では伝えきれなかった事象も加えながらお届けします。

なお、日付はプレスリリースの発表日ではなく、鉄道就活応援隊でツイートした日ベースですのでご注意ください。それではどうぞ!


10月2日 JR東海 2024年度採用内定者数について発表

【こんな人向け】鉄道事業者への就職を考えている人
【解説】JR各社 2024年度新卒採用内定者数の状況

JR東海の2024年度採用内定者数はほぼ前年並みでした。ただ、2022年度の採用内定者数(総合職84名、大卒のアソシエイト職15名、プロフェッショナル職576名)と比較すると大幅減です。

一方、JR東日本は2023年度では内定式の時点で総合職が73名(46名)、387名(346名)と大幅増になりました。
JR西日本は総合職が115名(88名・大卒・院卒と高専卒とを合わせて集計)、高専卒が55名、プロフェッショナル職採用が704名(359名)と、こちらも大幅増です。

業績については各社ともコロナ禍からの回復傾向が見られるのは共通ですが、採用予定数は必ずしもそうとは限らないようです。

10月13日 JRグループ・日本民営鉄道協会ほか 鉄道の環境優位性の理解促進に向けたPR強化を発表

【こんな人向け】鉄道と環境問題の関係に興味のある人
【解説】鉄道の環境優位性
一般に、鉄道は環境にやさしい輸送手段と言われています。
旅客輸送と貨物輸送のどちらにおいても輸送量当たりの二酸化炭素の排出量が少ないことなどがその理由です。

近年も、 今までと比較して更に省エネルギー化された車両の開発・運用や、カーボンニュートラルの実現に向けた次世代バイオディーゼル燃料の実用化に向けた実証実験など、新たな取り組みが続けられています。

鉄道にかかわる仕事を目指すみなさんにも、ぜひこれをきっかけに鉄道と環境の関わりを改めて意識していただければと思います。

10月17日 JR東日本クロスステーション 国産海産物の消費拡大への貢献施策について発表(10月13日)

【こんな人向け】JR東日本グループの事業領域について理解を深めたい人
【解説】様々な形でなされる駅ナカ事業の展開
JR東日本クロスステーションは、JR東日本の完全子会社です。
JR東日本グループ内の複数の会社を統合して誕生した経緯から、事業領域ごとに独立した会社のように扱う社内カンパニー制を採用しています。

  • 駅ナカのコンビニ「NewDays」などの運営を行う「リテールカンパニー」

  • 蕎麦屋の「いろり庵きらく」などの飲食店を運営する「フーズカンパニー」

  • 飲料自販機を展開する「ウォータービジネスカンパニー」

  • 「ecute」や「GRANSTA」などの駅ナカ商業施設を展開する「デベロップメントカンパニー」

今回のプレスリリースは、この4つのカンパニーのうちフーズカンパニーから発出されたものです。
就活生のみなさんとしては、JR東日本グループが売店から飲食店、自販機、商業施設に至るまで様々な形で駅ナカの事業展開に力を入れていることをしっかり押さえておきましょう。

10月24日 JR西日本ほか 山陽新幹線を用いた訪日客向け荷物配送サービスの実証実験について発表

【こんな人向け】訪日外国人旅行者への対応に関心がある人
【解説】新幹線を活用した新たなソリューション
内容としては、訪日外国人旅行者向けのサービスの実証実験として、大阪市内の提携ホテルで預かった手荷物を山陽新幹線で新大阪から博多駅まで輸送し、駅からは福岡市内の提携ホテルに配送する実証実験を行うという取り組みです。

この実証実験の推進役である「訪日外国人向け大型荷物輸送事業化に向けた推進協議会」には、福岡県、福岡市、九州経済連合会、福岡商工会議所、九州観光機構といった福岡県内の団体のほか、旅行会社であるJTB、日本旅行、そしてJR西日本が名を連ねています。

大型の荷物を持ち運ぶ不便さを解消することで、大阪を拠点にして更に西の中国・九州地方方面へ足を延ばしていた旅行者が福岡へ、そしてその先の九州各地へと足を延ばしやすくする環境を整備するというのが狙いです。

JR西日本としては、提携ホテルとして名を連ねる自社グループホテル(ホテルヴィスキオ大阪・ホテルグランヴィア大阪)の利便性向上や、新幹線の利用促進に一定の効果があるかというところがポイントと思われます。
訪日外国人旅行者に向けた新たなソリューションとして注目ですね。

終わりに・関連リンク

10月のプレスリリースまとめは以上になります。
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前回(9月)のプレスリリースまとめはこちら

JR北海道 千歳線の新駅構想やJR九州が打ち出した退職者の再雇用制度などについて取りあげています。

10月の鉄道就活応援隊記事一覧はこちら

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