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インターンの書類選考を通過したい! ES(エントリーシート)の悩み解決

この記事は、次のようなお悩みを抱えた方へ向けて書いています。

  • 鉄道業界のインターンに参加したいけど、ES(エントリーシート)の書き方が分からない

  • インターンの選考に通るためのESについて知りたい

就業体験できるインターン。
業界理解や企業理解を深めるため、また、働くイメージを持つためにもインターンに参加することは大切です。

インターンの定義が新しくなり、学生のうちにキャリア形成を考えることが重要となってきました。インターンは就業体験を通じて、キャリアを考える機会でもあります。

また、企業は、インターンに参加した学生の情報を、本選考開始後であれば選考活動に活用できるようになったため、その重要性は以前よりも増しています。

ただし、インターンに参加するためには、多くの企業が課している選考を通過しないといけません。企業によりますが、インターンの選考では書類選考・Webテスト・面接・作文などが実施されるケースが一般的です。この中でも、特に書類選考、つまりESの提出に苦手意識を持っている就活生は多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では、本選考とインターンにおけるESの違いや、書類選考を通過しやすいESのポイントなどを紹介していきます。ぜひ、最後までご覧ください。


インターンでもESって大事なの?

本選考と同じく、インターンの選考でもESは大事です。
理由は、以下の通りです。

  1. 書類選考通過後の面接に繋がる

  2. インターンに参加すると本選考で有利になる場合がある

  3. 本選考に向けた準備ができる 

1.書類選考通過後の面接に繋がる

インターンの選考において、書類選考の後に面接があるケースが多いです。面接では、採用担当者に熱意を直接伝えることができます。面と向かって自分をアピールできる機会です。

その面接では、採用担当者はESの内容(作文もあれば作文の内容も)からの質問が多いでしょう。つまり、面接対策は自分の書いた書類の内容を踏まえて行う必要があるのです。

ESや作文は書類選考だけではなく、その後の選考にも繋がる大事な要素です。思い付きではなく、しっかりと自分の考えや経験に沿った内容にしましょう。

2.インターンに参加すると本選考で有利になる場合がある

インターンに参加すると、本選考で有利になる場合があります。

冒頭でも触れましたが、企業は、インターンに参加した学生の情報を、本選考開始後であれば選考活動に活用できるようになりました。そのため、参加することが、その後の選考で有利となる場合もあります。

あくまでも「場合がある」なので、必ず有利になるということではないです。万が一選考に漏れた場合でも、悲観せずに、企業研究などできることを進めるよう、気持ちを切り替えられると良いです。

3.本選考に向けた準備ができる

【インターン選考の対策=本選考に向けた準備】になります。大卒における就職活動の一般的なスケジュールをざっくりお伝えすると、「3年次生の夏休みや冬休み、入試休み、春休みにインターン、3月から企業エントリー、選考を経て4年次生の10月に内定式、そして卒業後の4月に入社」というスケジュールです。

3年次生は、4年次生になる直前の3月から企業の選考が一気に始まっていきます。選考が始まると、書類選考・面接・Webテストなどで忙しくなるので、就活対策に向けたまとまった時間を確保することが難しくなります。

つまり、比較的時間を確保しやすい3年次生の夏や秋のうちに、自己分析・ES作成・面接対策などをある程度仕上げておいたほうがいいのです。ただし、仕上げたESや面接対策が実際に通用するか分からない部分もあると思います。それを実践できるのが、インターンでの選考です。

より伝わりやすいESを書くために

「いざESを書き始めてみたけど、うまく書けない」という方に向けて、ここからは、伝わりやすいESを書くためのポイントを紹介していきます。インターンの書類選考を通過するために、大切な内容ですので参考にしてみてください!

基本のルールは一緒

インターン選考と本選考におけるESの基本ルールは、一緒です。文章を書く上での基本として、「西暦と和暦など、候補が複数ある表現のルールはどれかに統一する」「誰もが理解しやすいような、論理的な文章を書く」などが挙げられます。

また、特に大切なのは「結論は最初に、端的に書く」ということです。企業の人事担当者は、インターン選考にて数百枚以上ものESに目を通します。JR各社や大手私鉄など名前が広く知られている企業ではなおのことです。

結論が分かりにくかったり冗長な表現が多かったりするESだと、採用担当者からの評価はマイナスになりかねません。ESを書く際には、「結論は最初に、端的に書く」ことは必ず意識したいものです。

ESのルールと文章術の詳細については、こちらで紹介しています。詳しく文章術を知りたい方は、参考にしてみてください。

本選考と違うところは

本選考とインターンシップにおけるESの基本ルールは、同じだと解説しました。ただし、志望動機には明確な違いがあります。本選考の志望動機には、「競合他社ではなくその会社に入社したい理由」「その会社に入社後のキャリアビジョン」などを含める必要があります。

一方で、インターンの志望動機には「その会社のインターンに参加する目的」「その会社のインターンで学びたいこと」などを含めることが大切です。つまり、インターンの実施内容をしっかりと確認して、そこから何を学びたいのかという目的意識をESに記載するようにしましょう。

困ったときは

ここからは、ES作成時に直面しがちな悩みに対して、解決策を紹介していきます。よくある悩みは、「志望動機が書けない」「ガクチカが書けない」「どうしても自信が持てない」です。それぞれの悩みに対しておすすめの解決法があります!

志望動機が書けない

志望動機がなかなか書けない場合は、こんな進め方がおすすめです。

  1. 業界研究/企業研究をより行う

  2. あなたのエピソードと結びつけた志望動機を書く

1.志望動機が書けないのは、業界研究/企業研究がまだ足りていないことが原因かもしれません

あなたは高校受験や大学受験のとき、行きたい高校や大学のことについて詳しく調べたのではないでしょうか。そして周りの友人・家族・先生から「その学校に行きたい理由」について聞かれた時、簡単に回答できたはずです。

インターンも同様です。あなたがインターンに参加する動機を述べるためには、業界・企業のことをもっと知ることが大切です。
業界研究/企業研究のためには、会社のHPにて『事業紹介』や『先輩の声』を確認しておきましょう。

加えて、鉄道業界については、「鉄道就活応援隊」の以下の記事からも、詳細に業界研究/企業研究することができます。
ぜひ確認してみてください!

2.業界研究/企業研究を行った後は、あなただけのエピソードと結びつけた志望動機を書きましょう。

ここで大切なのは、あなただけのエピソードです。例えば、「鉄道が好きだから、鉄道業界インターンに参加したい」というのは、あなただけのエピソードではないですよね。
鉄道が好きな人はたくさんいますので、説得力が低い志望動機になってしまいます。たとえば、

「高校でも大学でも鉄道のおかげで快適に通学できた経験から、快適な暮らしの実現に貢献したい。具体的には、大学で学んだ信号制御システムを活かして鉄道電気技術の企業で働きたい。鉄道電気技術の企業のインターンでは、どのように信号制御システムが運用されているのか学びたい」

というのは、いかがでしょうか。これだと、あなただけのエピソードが結びついた志望動機であり、説得力も高くなりましたよね。
「あなただけのエピソードを結びつけた志望動機」を意識して、志望動機を完成させましょう。

ガクチカが書けない

ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)が書けないというのも、ES作成時に直面しがちな悩みです。

ガクチカが書けない原因は、自己分析が不足していることかもしれません。
「あなたの強みは何か」「あなたの弱みは何か」「あなたが学生時代に問題解決したことは何か」など、あなたに関する質問に答えられない場合、自己分析をもっと行う必要があります。

あなたに関する質問には、即答できるレベルまで自己分析することが大切です。自己分析では、中学生から今までに経験した具体的なエピソードを思い出す限りリストアップしていきましょう。

そして、複数挙げたエピソードから「共通するあなたの強み」や「共通するあなたの弱み」、「あなたが一番力を入れたこと」等を考えていくと、自己分析がスムーズに進んでいきます。

そこから、「どのような目的のためにどのような目標を立てたか」「目標の達成のために何をしたか」具体的な数字を交えて盛り込んでいくことで、ガクチカができあがっていくはずです。

どうしても自信が持てない

ESを作成したあとに、「どうしても自分のESに自信が持てない」と感じる時があります。そんな時は、他人にESを見てもらって客観的な指摘を貰うことがおすすめです。

友人や先輩、先生や家族、大学の就職課担当者など誰でもいいので、他人に見てもらうことで新しい発見があるでしょう。色んな人から客観的な指摘を貰ってESを磨いていくと、少しずつ自信が持てるようになるでしょう。

生成AIについて

近年、急速に普及している生成AIですが、使用する場合にはいくつか注意したいことがあります。

生成AI使用時の注意点① 企業が提示しているルールに従う

すでに「生成AIをES等に用いることを禁止」している企業もあるようです。そういった注記がある場合は、生成AIの使用を控えましょう。AIによって生成された文章かどうかを完全に判定する手段は今のところありませんが、後に使用していたことが知られたとき、不正行為があったとして選考中止となることも考えられます。

企業ではありませんが、東京大学ではレポートや論文等の課題提出に、生成AIが作成した文章をそのまま自分の文章として用いることは、不正行為に当たると学生にアナウンスしています。

[不正行為]学術の世界だけでなく社会活動全般において、個々人のアイデアや独創性を尊重することが重要です。レポートや論文では、根拠となった出典を明記した上で、自分なりの考えを記載することが求められます。授業課題を提出する際に、生成系AIツールが生成した文章等をそのまま自分の文章として用いることは認められません。

「東京大学の学生の皆さんへ:AIツールの授業における利用について(ver. 1.0)」https://utelecon.adm.u-tokyo.ac.jp/docs/ai-tools-in-classes-studentsより引用

生成AI使用時の注意点② 必ず自分自身でチェックする

生成AIが生成した文章をそのまま自分の文章にすることはやめましょう。生成された文章が、自分の意図や思想を正確に反映しているとは限りません。仮にそれで書類選考が通ったとしても、ESや作文が自分の言葉で綴られていないので、面接でボロが出ることでしょう。

また、生成AIが提示した文章が必ずしも正しいとは限りません。他人と類似している可能性もあり、独自性が失われたESや作文では他の応募者との差別化が図れない場合もあります。整合性はもちろんですが、倫理的に大丈夫かといった判断を下すためにも、自分自身でチェックすることが必要です。

生成AI使用時の注意点③ 個人情報は入力しない

これは生成AIに限らず、ネットリテラシーの問題でもありますが、個人情報や機密情報は入力しないようにしましょう。自分の意図しない場面で、見知らぬ人を介して情報が流出する恐れがあるためです。

生成AIが活躍する場面

生成AIは補助的な使い方が向いています。具体的には、アイデアの壁打ちや構成の提案、表現の改善提案、誤字脱字や体裁の一次チェックなどです。これらの作業はもちろん自分でも行う必要がありますが、生成AIに補助的な役割を担ってもらうことで、そこにかかっていた時間を他のことに使えるようになるのではないでしょうか。

まとめ

この記事では、以下のことをお伝えしました。

  • 本選考と同様に、インターン選考でのESは大事であること

  • インターン選考のESでは、「結論は最初に、端的に書く」ことを意識すること

  • 志望動機を書き始める前に、業界研究/企業研究をすること

  • エピソードと結びつけた志望動機を書くことが大切であること 

  • ガクチカに詰まったら、自己分析に時間をかけること

  • 他の人(友人や先輩等)にESを確認してもらい、ESをアップデートしていくこと

  • 生成AIを利用する場合は注意が必要

特にはじめてESを書く時などは迷ったり自信を持てなかったりすることもありますが、まずは挑戦してみる気持ちを大切にして、一度最後まで書きあげてみてください。

そして、その内容を他の人に見てもらったり、この記事に書いてある内容と照らし合わせてみるなどして、少しずつブラッシュアップしていきましょう。

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新しいインターンについては、こちらの記事が参考になると思います。

※2024年4月11日 インターンの定義変更・生成AI関する修正を行いました。