【大学3年生向け】キャリア形成は学生から必要? 企業の実務を体験するインターンシップとは
インターンの重要性は年々増していますが、
インターンが大事って聞くけど、絶対に参加したほうがいいの?
変わったと聞いたけど、どう変わったの?
参加する意味はあるの?
といった疑問を持っている方もいると思います。そこで、今回の記事では、インターンの概要や応募プロセスなどについて紹介していきます。
結論をお伝えすると、
就職活動を有利に進めるため
自分のキャリアを考えるため
にも、インターンに参加することを強くおすすめします。
おすすめする理由を、新たに定義されたインターンと合わせて紹介しますので、インターンに少しでも興味のある就活生は、ぜひ参考にしてください!
インターンとは何か?
インターンとは「インターンシップ」の略称で、学生が興味のある企業にて就業体験する制度のことです。
少し前までは、企業にて就業体験するものや、他のインターン参加者と一緒にプロジェクト活動を行うもの、社員との座談会など、内容も質もバラつきがありました。
しかし、2023年度に学部3年もしくは修士課程に進学した学生から変更となり、後に紹介する「タイプ3」「タイプ4」のみがインターンと呼ばれるようになりました。
「新しい」インターンとは?
「新しい」インターンが登場するきっかけとなった「Society 5.0」という言葉を聞いたことがありますか?
Society5.0への移行はすでに始まっています。その結果、企業はイノベーションの創出を目指して、多様な人材を求めるようになりました。「自ら課題を発見して解決していく能力」「自主的に学び続ける力」「自律的なキャリア形成」といったことに期待をする傾向が高まっています。
しかし、企業の実務経験がない学生に、そのようなことを期待するのは無理があります。そこで、学生時代の早い段階から、主体的に自らのキャリア形成を考えることが重要となってきました。
学生のうちに企業の実務を体験することは、学生のキャリア形成の支援に繋がるということで、産学協議会がインターンを改めて定義し、下記4つのタイプに分類しました。4つのうち、インターンを呼称できるのは、タイプ3・4となります。
タイプ1 オープン・カンパニー
学生に対して企業や業界の情報を提供するイベントのことを指します。大学の場合、高校生向けに「オープン・キャンパス」が行われますが、それの企業版と言えます。
タイプ2 キャリア教育
働くことへの理解を深めるためのプログラムです。
「仕事体験」などといった呼び方をしている企業もあります。
タイプ3 汎用的能力・専門活用型インターンシップ
こちらが「新しい」インターンシップのひとつで、5日以上、企業で就業体験を行います。参加できる学年に制限があるのも特徴です。
タイプ4 高度専門型インターンシップ
こちらも「新しい」インターンシップのひとつです。定義はされておりますが、まだ試行中の段階です。
インターンに参加する時期は?
上記の「タイプ3」を前提としてお話しします。
インターンには、タイプ3の図にある通り学部3年・4年、修士1年・2年の方が参加できます。学業と両立できるように、夏休みや冬休み、入試休み、春休みといった長期休暇期間に実施されます。
インターンは希望者全員が参加できるわけでは無く、選考があるので、情報収集はしっかりと行いましょう。
インターンに参加したほうがいい理由とは
インターンに参加したほうがいい理由は、大きく分けて以下の3点です。
具体的に働くイメージを強く持てる
本選考の練習になる
本選考での採用につながる場合がある
インターンに参加したほうがいい理由① 具体的に働くイメージを強く持てる
鉄道業・倉庫業・食料品製造業・銀行業・ガス業など、さまざまな業種から自分が働きたい業種を絞っていくことに苦戦する就活生は多いです。
それもそのはず。社会人経験のない学生が、それぞれの業種で働いている自分をイメージすることが難しいのは当たり前です。
しかし、インターンに参加できると、働くイメージが具体的になり、志望したい業種・企業が少しずつ絞れてきます。
インターンに参加したほうがいい理由② 本選考の練習になる
インターンの選考として、多くの企業がES・筆記試験や面接、作文などを課しています。この選考フローは、本選考と似ている部分もあります。インターンで選考フローを経験しておくと、本選考で緊張せずに自分の実力を発揮することができるでしょう。
インターンに参加したほうがいい理由③ 本選考での採用につながる場合がある
インターンで取得した学生情報は、採用活動開始以降であれば採用活動に活用して良いことになりました。新制度となりまだ間もないため、今後変わっていく可能性はありますが、参加できるとその後の選考に有利に働くこともありそうです。
インターン応募に必要なこと
ここからは、インターン応募に必要なことについて紹介していきます。
応募先を探す
インターネットや大学のキャリアセンターなどから企業に関する情報を収集していきます。その後、自分が興味のある企業がインターンを実施しているのか、企業のホームページや就職ナビサイトで確認しましょう。
募集要項には以下の内容が記載されていますので、内容を確認して応募してください。
プログラムの趣旨(目的)
実施時期や期間、場所、募集人数、選抜方法、無給か有給かなど
就業体験の内容(受入れ職場に関する情報を含む)
就業体験を行う際に必要な能力(求められる能力)
インターンにおけるフィードバック
採用活動開始以降に限りインターンを通じて取得した学生情報を活用する旨(活用内容の記載は任意)
当該年度のインターン実施計画(時期、回数、規模など)
インターン実施に係る実績概要(過去2~3年程度が目安)
採用選考活動などの実績概要
必要書類の作成と応募
インターンを実施している企業の多くが、必要書類としてエントリーシート(ES)を挙げています。ESとは、自己PR・学生時代に力を入れたこと・志望動機などを書く履歴書のようなものです。
インターンの選考に落ちないために、インターンに参加したいというあなたの意欲が伝わりやすいエントリーシートを作成することが大切です。詳しくは、以下の記事を参考にしてみてください。
また、ES以外に必要書類がある場合もあります。例えば作文です。作文の場合はテーマと文字数が決められているので、それに沿って書くようにしましょう。
必要書類がそろった後は、締切日までに応募します。期日厳守なので、Web応募でも郵送でも期日に余裕をもって応募しましょう。
郵送の場合、「消印有効」か「必着」かで投函する日が変わりますし、Webだと通信障害やプロバイダのメンテナンスなどで送れないといったことが起こりえます。しかし、余裕をもって応募していれば、そんな心配はせずに済みます。
志望する会社がインターンを実施していない場合
志望する会社がインターンを行っていないかもしれません。しかし、前出のタイプ1・2に該当するプログラムを実施していることもあります。
その後の採用活動にはつながらないかもしれませんが、会社の雰囲気や社員の様子などを肌で感じ取ることができるチャンスなので、積極的に参加することが望ましいです。
会社の募集要項に特に定められていなければ年次は問いませんので、早めに参加して、どういった業種で働くかを考えてみるのも良さそうです。また、参加は応募順という会社もあるので、情報は早めにキャッチできるようにしておきましょう。
鉄道業界のインターンの例
ここまでインターンの概要や、応募に必要なことについて紹介しましたが、鉄道業界のインターンについても気になるところだと思います。
鉄道事業者の場合、多岐にわたる分野でインターンを実施しているところが多いです。
東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)では、車両・土木・建設工事などの技術系職種や、Suicaサービスやデータマーケティングといった事業推進や課題解決に関連した職種などでインターンを実施しています。実際の募集要項や過去のインターンについてはHPで確認することができます。
東急株式会社(東急)も同様で、電気・車両・建築などの技術系職種だけでなく、データサイエンスやまちづくりに関連した職種のインターンが行われています。こちらもHPで確認することができます。
鉄道事業者以外のインターンに注目すると、タイプ2の実施も見られます。
建設会社の東鉄工業株式会社では、土木・線路・建築の部門ごとに実施しています。1日仕事体験という短期館ではありますが、夜勤を経験できるなど、実際に働く姿やキャリア形成に役立つ内容となっています。こちらもHPで確認することができます。。
今回紹介した会社以外にも、さまざまな企業でインターンや仕事体験を実施しています。業界解説・会社紹介の記事もあるので、自分の興味関心の向いた会社を見つけたら、インターンや仕事体験に参加してみてはいかがでしょうか。
まとめ
この記事では、以下のことをお伝えしました。
業界研究など、就活に役立つ情報を発信していますので、参考にしてみてください。
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※2023年6月13日 一部の表現について修正し、業界解説・会社紹介記事のリンクを追加しました。
※2024年4月11日 インターンの定義変更に合わせた修正をしました