【JR東日本 JRE BANKの展開を発表 ほか】就活生が気になる鉄道業界プレスリリースまとめ・2024年4月
4月というのは、学生のみなさんにとって進級や進学の時期です。JRをはじめとした多くの鉄道事業者にとっても年度初めのこの時期は、運賃改定が多く行われるタイミングでもあります。
さて、今回の記事では、2024年4月に鉄道業界の事業者から出されたプレスリリースをピックアップ。140字の制限があるX(旧Twitter)では伝えきれなかった事象も加えながらお届けします。
プレスリリースを読むのは単なる情報収集だけではなく
・企業がどういった考えで施策を打っているのか
・自分の目指すことと、その企業の考えに重なるところがあるか
といったことを探るのにも有効です。ぜひお役立てください!
それではどうぞ!
4月9日 JR東日本 JRE BANKサービスの開始を発表
【こんな人向け】非鉄道事業の拡大に関心のある人
【解説】JRE POINTを軸とした関連事業の展開
JR東日本が新たなデジタル金融サービスとして打ち出したJRE BANKサービス。JR東日本がグループ経営ビジョン「変革2027」で掲げているビジネスプラットフォームのひとつとして、JRE BANKを通じてグループの様々な事業にアクセスする機会を提供することで、グループ全体の増収を実現しようという意図があります。
鉄道事業者がポイントサービスを通じてグループの事業全体の収益増を狙ったり、利用者のデータを利活用しようとしたりする動きはこれまでも見られましたが、銀行代理業という新たな領域に踏み出したJR東日本に他社が続くことはあるのか、今後に注目です。
4月15日 神戸新交通 ポートライナー全駅で「クレジットカードやデビットカード等のタッチ決済」による乗車がスタート
【こんな人向け】デジタル乗車券サービスに興味のある人
【解説】導入進むQRコードを利用した乗車券サービス
国内の交通事業者で導入・実証実験が相次ぐ、タッチ決済を活用した交通事業者向け決済ソリューション「stera transit」を活用したものです。
神戸新交通においても、神戸市の補助金を活用して導入することが昨年8月の段階で報道されていました。
鉄道就活応援隊のX(Twitter)およびnoteでもたびたび取り上げていますが、タッチ決済の導入は特にインバウンド需要への対応として注目されており、今後も導入および導入に向けた実証実験が相次ぐと思われます。
注目ですよ!
関連記事 タッチ決済を含めた大手私鉄各社の決済手段多様化についての記事
4月17日 JR東海 東海道新幹線への個室の導入を発表
【こんな人向け】JR東海に関心のある人
【解説】普通車、グリーン車と異なる新たなグレードの導入
新幹線でグリーン車よりもさらに上位のサービスとなると、東北・北海道新幹線、上越新幹線、北陸新幹線の一部列車に連結されている「グランクラス」を思い出す方も多いかと思います。
ただ、今回のJR東海が発表したのは完全個室タイプの1人用座席ということで、独自の形態となりました。
東海道新幹線は東京と大阪という二大都市を結ぶ使命を担っている性質上、輸送力の確保を第一に重視する印象が強かったですが、コロナ禍以後、「S Work車両」の導入やビジネスブース導入など、新たな車内サービスの導入を進めてきました。
JR東海への就職を考えている学生の方は、昨年10月に行われたEXサービスの刷新などの施策と合わせ、東海道新幹線に起こっている変化を押さえておきたいところです。
終わりに・関連リンク
4月のプレスリリースまとめは以上になります。
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前回(3月)のプレスリリースまとめはこちら
JR貨物が発表した鉄道車両のメンテナンス現場向け車両管理システムや、東京メトロが丸ノ内線・南北線の両線においてCO2排出量ゼロでの運行を実現することを発表したことについて取りあげています。
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