【就活】グループディスカッション(GD)が苦手な就活生必見! GD基本対策
こんにちは、鉄道就活応援隊です。
多くの企業が就活の選考方法のひとつとして取り入れているグループディスカッション(GD)。面接と違い、チームメンバーやテーマによって展開も振る舞い方も変わるため、苦手意識を持つ人も多いでしょう。
しかし、GDをきちんと理解して対策をとれば、何も怖くありません。具体的なGDの進め方や対策、注意点などを解説しますので参考にしてください!
GDって何をするの?
複数人の就活生が1つのグループになって、掲げられたテーマについて議論し、結論を発表します。制限時間は平均約30〜40分の指定が多いでしょう。
似たような作業にグループワーク(GW)がありますが、議論、共同作業、提出、発表のすべてが求められるGWに対し、GDは議論に焦点が当てられるため、この点が大きな違いと言えます。
一度に多くの学生を選考し、応募者の人数を絞り込むために行なわれており、書類選考、筆記試験、面接では判断できない協調性やコミュニケーション力、思考力などの能力が見られています。
GDの流れ
効率よく進めるために、一般的なGDの流れを確認しておきましょう(制限時間が30分の場合の時間配分も記載)。
人事担当者からGDの説明
試験は始まっています。聞く態度も見られていると思ってください。
グループ内で自己紹介/約4分
議論時間は限られているので、とにかく簡潔に述べることが重要です。一人あたり30秒~40秒くらいしかありません。200文字くらいが目安です。
名前・大学名は必ず述べましょう(ただし、大学名を伏せるなどの指示があった場合はそれに従ってください)。その他、お互いの距離を縮めるために趣味などパーソナルな情報や、今の気持ちや意気込み、挨拶を述べると良いでしょう。
当然ながら他人の自己紹介を聞く態度も重要です。
時間配分や役割を決定/約1分
議論、意見の整理、発表の準備など、何にどれくらいの時間を割くのかタイムスケジュールと各々の役割を決めます。
役割は基本的に立候補で決めるのが良いですが、被ってしまった場合は率先して他の役割を選ぶようにしましょう。また、司会だけ決めて、残りの役割は司会が割り振るのも良いでしょう。その場合は、他の役割への立候補者がいないか確認してからの方が良いです。
いつも同じ役割ができない可能性もあるので、どの役割でもこなせるように準備しておくことが大切です。主な役割は後述します。
テーマに沿った意見を出し合い議論/約15分
他人の意見を否定せずに最後まで聞きつつ、自分の意見を論理的に述べましょう。
結論をまとめ、発表の準備/約10分
発言内容をまとめ、論理的な解説ができるよう心がけましょう。
発表
緊張するかもしれませんが、ハッキリと大きな声で。また、早口にならないよう気を付けてください。
GDにおける役割について
進行するだけでは務まらない「司会」
俯瞰して段取りできるかがポイント「タイムキーパー」
意見を書き記すだけではない「書記」
ただ発表するだけではダメ「発表者」
考えて積極的に行動を「役割なし」
採用担当者はこんなところを見ている
GDはチーム力と個人の能力が評価の対象となります。以下の点を意識しながら、チーム全員でGDの突破を目指しましょう。
基本姿勢
他のメンバーをライバルと思わず、効率的に議論をするためには自分が何をすべきかを考えて行動しましょう。チームワークを乱す人はチームの生産性を下げてしまうので、評価が低くなります。
論理的思考力
物事を整理して、結論までの課程をシンプルに分かりやすく示せる力のことで、良い主張をするには欠かせません。議論をする中で、論理的に筋道を立てて説得力の高い主張や受け答えをしていると、人事担当者の印象に残りやすくなります。
主張
結論→根拠→具体例→結論の順で、論理的な意見を述べます。具体的なアイデアが思いつかない場合は、根拠の部分をしっかり説明しましょう。主張しない時間が長くなると、どんどん議論に入りづらくなり、全く評価されなくなってしまうので気を付けましょう。
コミュニケーション力
他のメンバーとしっかり会話ができるかチェックされるので、GD開始前も積極的にコミュニケーションを取って、開始後は始めに挨拶をしましょう。誰かが話すのを待っているのではなく、自ら口火を切ると印象が良くなります。グループメンバーへの気配りもコミュニケーション力と言えます。
「クッション言葉」も覚えておくと、円滑に進められるかもしれません。
GDの種類(テーマ例、対策あり)
出題されることの多いGDの種類とその具体的なテーマ例、対策をご紹介します。
課題解決型
与えられた1つの課題をテーマにして解決策を話し合います。大きく分けると、ビジネス上の課題と時事的な課題があり、ビジネス上の課題では売り上げ向上をテーマとして扱うことが多いでしょう。
(テーマ例)
自社商品の認知度をあげるにはどうすればよいか
〇〇代をターゲットにどんなサービスを提供すべきか
他社との差別化を図るために何をすべきか
(対策)
課題に対する分析力や提案力などが求められるので、現状の把握や問題の背景を見極め、解決策への論理的な根拠を述べることが大切です。これという正解はないので、さまざまな角度から物事を分析するように心がけましょう。
選択肢型
テーマとともに複数の選択肢が示され、その中からどれを選ぶのが良いかを議論します。誰でも意見を出しやすいものから専門的な知識を必要とするものまで、幅広い範囲から出題されるのが特徴です。
(テーマ例)
新たに支社をつくるならどこの県が良いか
やりがいと収入のどちらが大切か
東京から首都を移動するなら大阪、名古屋、福岡のどこが良いか
(対策)
なぜその選択をしたのかを説明するプレゼンテーション力が大事になってきます。最終的に1つの結論にまとめなければならないため、自分と異なる意見が出された時に真っ向から否定してしまうことが出てくるかもしれませんが、低評価につながるので注意しましょう。
ディベート型
賛成と反対のように相反する立場の役割が与えられた上で、テーマについて議論します。自分の本心とは異なる役割を担う場合もあるので、難易度は高いでしょう。
(テーマ例)
24時間営業は必要かどうか
住むなら日本か海外か
テレビCMは広告として有効かどうか
(対策)
論理的な根拠をベースに、いかに相手を納得させられるかどうかが重要です。また、過度にヒートアップしないよう冷静さも必要となります。議論展開が見られているので、相手の意見を受け入れつつ論理的に反論するように心がけましょう。
自由討論型
正解がないテーマについて結論を出します。自由度が高いがために、グループ内で結論がまとまりにくく、話の方向性や論点がずれやすい傾向にあるので難しいと言われています。
(テーマ例)
お客様が満足する接客とはどういうものか
10年後に流行していそうなものは何か
無人島に行く時に必要なものは何か
(対策)
正解がない中で答えを出さないといけないので、理由付けや一貫性が重要になってきます。できるだけ多くの答えを出し、その案を上手くまとめて結論につなげる管理能力や進行能力を身に付けましょう。
フェルミ推定型
実際に調査するのが難しい、とらえどころのないテーマについて議論します。予測がつかない数字を、ある根拠やデータから推計して答えを出します。
(テーマ例)
国内で使用されているPCの数
東京で1日に飲まれるコーヒーの量
スニーカーを履いている人の数
(対策)
必要な情報にどんなものがあるのかを見極め、数ある情報を組み立てていく能力が必要です。抽象的なものを具体まで分解し、自分の考えをいかに論理的に説明できるか、考えること自体を楽しめているかなどが評価ポイントとなるので意識しましょう。
作業型
議論に加えて、グループの全員で協力して1つのものを制作します。制作スピードや完成した作品のクオリティなどが見られます。
(テーマ例)
新商品のチラシを作ってください
新サービスをPRする動画を制作してください
弊社のイメージキャラクターを作ってください
(対策)
他のメンバーと一緒に1つのものを完成させなければいけないので、協調性やコミュニケーション力が必須です。限られた条件の中で作業をこなす時間感覚やコスト感覚、イメージを形に落とし込む創造力などが優れていると高評価につながります。
GDで注意すべきこと
GDに臨む際に気をつけておきたいポイントは以下の通りです。
分からないことはGD開始前に質問
GD開始後に質問すると、試験官の仕事を妨げて時間の無駄遣いにもなりかねません。もし、分からないことがあれば、必ず開始前に質問するようにしましょう。
他人の意見を否定せず、話は最後まで聞く
議論が白熱してくると、他のメンバーの意見を否定して、「私は、私は」と間髪入れずに自分の意見を話し続けてしまうことがあります。メンバーの意見はメモを取りながら、最後までしっかり聞く姿勢を忘れないようにしましょう。
「クラッシャー」は軌道修正で対応
自己主張が強すぎたり、議論を常に自分でコントロールしたがるなど、議論の進行を妨げる人を「クラッシャー」と呼んでいます。クラッシャーのペースになってしまうと他のメンバーが反応に困り、結論がまとまらなくなってしまいます。議論を論点に軌道修正していくことで乗り切りましょう。
メンバー全員に聞こえる大きな声で発言
選考会場には多数の学生がいるので、声が小さければ他のメンバーに発言が聞こえないことがあります。自分の声は小さいと感じている人は特に声の大きさを意識して臨みましょう。
無意識に出てしまう癖に注意
学生同士で議論を行うこともあり、ペンを回したり、机に肘をついたり、髪を指でいじるなど、無意識に癖が出てしまうことがあるので注意しましょう。他のメンバーの集中力を妨げたり、試験官に悪い印象を与えます。
GDまとめ
最後に、「鉄道と環境問題」や「上下分離方式」、「貨客混載」などの解説をしているマガジンのリンクを貼っておきます。鉄道業界の理解に役立つかと思います。
以上、今回はGDについて解説していきました。
GDは協調性があって安心できる人たちと必ずしも一緒になれるとは限りませんので、事前に対策を考え、頭の中でシミュレーションを繰り返しておくことが重要です。
自分ばかりが話していないか、相手から理解されやすい説明ができているかなどを意識し、チーム一丸となって結果を出すことを考えて臨んでくださいね!
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文・企画・構成:交通新聞社
※記事中の情報は、この記事を公開した当時のものです。
※2023年12月、リンクを追加しました