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【1・2年次の学生の方も必見】ガクチカってなんだろう

今回のテーマは「ガクチカ」です。
学部3年次以降で、就活を控えていたり、既に始めている学生の方には頭が痛い話題かもしれません。

一方で、1・2年次の学生の方は
「大学を卒業したら就職する予定だけど、大学院に行く可能性もあるし、そもそもまだまだ先の話だしな」
と思っている方がほとんどかもしれません。

しかし、少し思い出してみましょう。就活を経験した先輩から「ガクチカに書くことがなくて困った」という話を聞いたことはないでしょうか?
4年次で就活中の方や、3年次でもインターンの募集に応募した経験のあるに話を聞けば、困ったことのない人はなかなかいないと思われます。
ガクチカの悩みは、それだけ就活生に共通する悩みです。

ただでさえ悩みに挙げられがちなガクチカですが、最近ではコロナ禍の影響も無視できません。
授業やサークル活動、アルバイトなど、あらゆる状況で学生生活に大きな制限を受けた21卒や22卒の学生が直面した「ガクチカに書くことがない」という悩みは大きく話題になりました。

そもそもガクチカとは何か、なぜESにそれを書かせるのか。
この記事では、そんな「そもそも論」から始まり、1・2年次の学生が就活に備えて「今できることは何か」をお伝えします。


ガクチカとは何か

そもそもガクチカとは何か。
就活にまつわる俗語の一つで辞書的な定義があるわけではありませんが、一般的な用法では「学生時代に力を入れたこと」の略称といえます。

採用担当者が学生の適性や考え方を見るために問う項目として、業界を問わず広く見られる質問です。
内容としては学生時代の経験を通じて、自分の挑戦や問題解決について書くことになります。
少し検索すれば、アルバイトやサークル、部活動の経験について書かれた例文を載せたWebサイトやSNSの投稿がたくさん見つかるはずです。

企業や担当者によって多少の個人差はあるでしょうが、採用担当者はそんなガクチカを通じて「学生の考え方、物事に対する取り組み方、意欲」を見ています。入社した後にどれほど仕事で活躍できるかであったり、社風にマッチしているのかを判断しようとしているわけです。

「何を書けばいいか」

ガクチカが何かわかったところで、一番気になるのは「何を書けばいいか」と「そのために何をするか」ですよね。

「何を書けばいいか」に対する答えは
「課題設定→解決策を考える→実践→結果の評価を主体的に行った経験のアピール」です。これを具体的に書くと、

  1. 自ら設定した課題に対して、どのような解決策が適切かを自ら考える。

  2. (必要に応じて周囲を巻き込みながら)主体的に解決策を実行する

  3. その結果を評価する。

というようになります。

なぜこの内容が重要かと言えば、仕事と共通するエッセンスが多く含まれているからです。採用担当者は入社後にその学生が活躍できるかを見たいわけですから、仕事に共通するような物事への取り組み方・考え方ができている学生は採用したいわけです。

自分の今までを振り返ってみて、上に挙げたような経験があればガクチカに採り入れるべきでしょう。
しかし、必ずしもそのような経験がある方ばかりではないと思います。

そんな方は、これからそういう経験を積めばいいのです!
今回の記事では書き方に関する細かな論はさておき、どんな経験がガクチカの題材としてアピールポイントになるかについて示します。

「そのために何をすればいいのか」

「何をすればいいのか」ということになりますが、結論から言えば「なんでもいい」のです。

大事なのは物事への取り組み方・考え方であり、
課題設定→解決策を考える→実践→結果の評価」
以上を主体的に行った経験のアピール
ができることが重要で、経験の珍しさや派手さは必須の要素ではありません。

むしろ、あまりにも珍しかったり複雑な経験だと説明が難しくなるため、字数制限がある中でも的確に説明できる範囲の経験であることが望ましいです。ガクチカに限らず、ESに記入する内容は分かりやすさが大事です。

もちろん難易度の高い挑戦をした経験は貴重かもしれませんし、「全国大会優勝」といった華々しい成果を残せれば目立つことでしょう。
しかし読み手である採用担当者からすれば、何を経験したかよりも、そこでどのように努力したかや、何を感じたか、そして一定の結果を残し、それを正しく評価できたかが重要です。

【特に1・2年次】今のうちにできること

繰り返しになりますが、1・2年次の学生の方は今の段階で


これに取り組んでおくと就活で有利です。ただ学生生活は楽しいことが多いですから、
「そんな早くから就活のことを考えたくないな」
という気持ちも大いにわかるところではあります。
しかし踏み込んで言えば、普段から課題設定と解決に至るまでの道筋を自分から考え、実行することができる力は、万事にわたり必要であるともいえます。

部活やサークル、アルバイトの職場など、チャレンジできる場所はたくさんあります。小さなことでもいいので挑戦してみましょう。
これまでも実践してきた人からすると自然なことかもしれませんが、自ら考えて動くことは、働く上でも、それ以外のことでも重要なことです。

3年次以上では?

さきほどは特に1・2年次の学生の方に向けて書きましたが、もちろん3年生でもできることはあります! この時期はアルバイトで任せられる仕事の範囲が広がったり、大学では研究室やゼミなどが始まったりするはず。
実践するチャンスが広がる時期です。

これは1・2年次の方にも共通することですが、「就活のために行動する」というよりは、自分や周囲の人たちとの目標を達成したり、身近に存在する課題を解決するという意識で探してみると、前向きに挑戦しやすいはずです。

生成AIを使用する場合の注意点

近年、急速に普及している生成AIですが、使用する場合にはいくつか注意したいことがあります。

注意点① 企業が提示しているルールに従う

  • ESなどに生成AIを使用することを禁止している企業もあります

注意点② 必ず自分自身でチェックする

  • 生成された文章が、自分の意図などを正確に反映しているとは限りません

  • 自分の言葉で綴られていない文章は、後の選考で破綻する可能性が高いです

  • 独自性があるか、倫理的に問題が無いかなどは、人によるチェックが必要です

注意点③ 個人情報は入力しない

  • 自分の意図しない場面で、見知らぬ人を介して情報が流出する恐れがあります

生成AIが活躍する場面

生成AIは補助的な使い方が向いています。
個人情報に繋がる事柄の入力を避けつつ、適切なプロンプトと力を入れてきたことや継続してやってきたことなどを箇条書きで入力すれば、取り入れるポイントなどを見つけ出すことができると思います。

生成された事柄をそのまま使うことは避けた方がよいですが、ガクチカを書く上でのヒントは得られるのではないでしょうか。

終わりに

この記事では、以下の内容について書いてきました。

  • ガクチカは何か

  • ガクチカでアピールポイントとなるような中身

  • 「ガクチカに書くことがない」という状態にならないためにできること

就活のために何かをするわけではなく、自分で目標を設定して達成に向けて行動できたり、PDCAサイクルを回したり、意志を持って行動することが大事です。その経験は、仕事やそれ以外の場面でもきっと活かされるはずです!

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文・企画・構成:交通新聞社
※記事中の情報は、この記事を公開した当時のものです。

※2024年3月25日 生成AIに関する内容を追加しました